「犬のしつけに失敗したくないけどどうすればいいの?」「うまくしつけできないけどこのまま失敗しちゃうのかな」と悩んでいませんか?
しつけはたとえ最初の方で失敗したとしても、傷が浅いうちに修正できれば成功です。しかし、飼い主の行動や考え方が間違っていると失敗を修正できずに問題行動に発展してしまいます。
そこでこの記事では、犬のしつけに失敗してしまうNGパターン7つをご紹介します。記事の後半では、失敗回避のためのコツも紹介していますので、参考にしてくださいね。
1.【反省ゼロの犬飼育は無理】犬のしつけに失敗する人は多い
犬のしつけは、失敗ゼロでなんの苦労もなくすんなりいくことは稀です。飼い主の多くは大なり小なりしつけで失敗したり、うまくいかずに目指していたレベルより完成度を下げたりしています。
とくに犬の飼育経験の浅い人や、しつけ初心者が失敗することは当たり前。かくいう私も数多くの失敗と反省を繰り返してきました。
失敗しても落ち込まずに、気持ちを切り替えて改善しながら出来るまで継続することも大事です。また、失敗するパターンを理解して回避していくことで、成功しやすくなります。
2.犬のしつけに失敗する人の行動パターンや考え方7つ
犬のしつけに失敗する人は、間違った考え方や行動をしていることが圧倒的に多いです。失敗しないためにも、以下の行動や考え方が当てはまったら改善しましょう。
2-1.賢い犬はしつけの手間がかからないと思っている
賢い犬ほどしつけやすいと勘違いしている人が多いです。これは逆で、賢い犬のほうがしつけに失敗しやすいです。
賢い犬は飼い主のハンドリング技術(犬を誘導する技術)も高くないと、犬をコントロールできません。賢い犬はいたずらも過激になりがちです。
また賢い犬は神経質になりやすく、警戒心からくる問題行動を起こしやすいです。どんくさい人のことは舐めてかかったり無視しますし、気の弱い相手に威圧的になりやすい欠点もあります。
犬のしつけやすさは冷静さ・服従性・トレーニングへの積極性で決まり、賢さはおまけです。犬種紹介で「しつけやすい」と解説されている犬は、この3つの特性が高い傾向にあることを示します。
冷静で服従性の高い犬は周りをよく見て空気を読んで行動してくれるので、しつけがめちゃくちゃ楽です。飼い主のハンドリングが下手でも1発で指示が通り感動することも。
賢い犬はしつけやすい犬ではありません。そして賢い犬ほどしっかりとしつけをしないと大変なことになります。
2-2.努力の方向性が間違っている
どんなに努力しても方向性が間違っていると結果が出ないのは、犬のしつけにもいえることです。
例えば「犬がご飯を食べない」と悩んでいる場合。あれこれとトッピングしたりフードを変えたりすることばかりに気がいきがちです。
しかしフードを食べないときに飼い主が取る行動は「食べさせようと工夫する」ことではありません。
- 運動量が足りているか
- ストレス性の食欲不振でないか
- 食事の場所や器が適切か
- 給餌量が愛犬にあっているか
- おやつのあげ過ぎはないか
よほど粗悪なフードでない限り、食欲がない原因がフードに起因していることはありません。食欲がない原因は運動不足や何らかのストレスで食が細くなっているなど、生活に問題がある場合が多いです。
食事台がなくフードが食べにくい、フードボウルの形状や素材、大きさや深さが気に入らなくて食べないこともよくあります。愛犬の生活習慣や食事環境を改善せず、とにかく食べさせようと頑張るのは間違った努力です。
2-3.犬の生態や飼育の基本について勉強不足である
犬の心理や行動のクセを知らないまましつけをしても、なかなか上手にできません。理想は犬の生態と飼い方やしつけについて、基本的なことをよく理解してから子犬を探すことです。
犬を飼うためには、犬のことをよく知っている必要があります。何も知らないまま子犬を迎えて「犬ってこんな生き物なの?!なんか想像してたとの違う!」と飼ってから悩む飼い主さんも知っています。
しつけ教室などは、犬の飼い主は最低限の犬に関する知識を勉強済みであることが前提になっていたりします。知識不足を感じたら、必要な勉強をしましょう。
2-4.愛犬の個性を理解していない
この世には残念ながらしつけやすい犬としつけにくい犬がいます。同じ犬種でも個性によってしつけやすさに大きな差がでることが普通です。
見た目の可愛さで選んだため、性格までは考えていなかったという失敗談も聞かれます。飼ってみたら思った以上に気が強く、飼い主さんが気迫で負けてしまうのがしつけ失敗の原因のことも。
- 神経質なタイプの犬に無理強い
- 気が弱い犬にきつく叱る
- 気が強い犬に優しくしつけ
現在は褒めるしつけが主流で、強い上下関係を作るしつけは少ないです。だからといってまったく叱らないことはないですし、とにかく褒めればいいというものでもありません。
犬の性格や様子を見ながら褒める・叱るのバランスを調整するのですが、しつけに失敗する人は犬の個性に合わせた加減がへたな事が多いです。
愛犬の性格に合わせた叱り方や褒め方を選択することが成功への近道です。さじ加減に自信がない場合はトレーナーさんに相談して、一緒にほどよい加減を探っていきましょう。
2-5.失敗からの挽回が遅い
「なんだかうまくいかない、このままじゃダメなような気がする」と思いつつ、そのままズルズルいってしまうと失敗します。
どんなことでも、うまくいかなさそうな感じや違和感を放置していると、事態が悪化するものです。
失敗する人は、このままではよくないと頭ではわかっていても、思いきった行動ができません。その間に問題行動が定着して挽回できる時期を逃して、しつけの失敗を確定させてしまいます。
犬の困った行動は改善が早いほど失敗を防げますから、行動は迅速に。
2-6.一定期間だけやればいいと勘違いしている
子犬期にたくさんやることがあるので、一時期だけやればいいと勘違いしている人がいます。
しつけは犬の生活習慣を作る行為です。出来るようになるまでトレーニングをして、崩れてしまわないように毎日の生活の中で維持していきます。
定着前にトレーニングをやめてしまうと、しつけが崩れてしまいます。しつけは最低でも出来るようになってから半年間ほど、定着のためのトレーニングをしましょう。
2-6.無料のネット情報のみに頼っている
しつけはYouTube動画などを参考にしてやろうと思えばできないことはありません。しかし、初心者が限られた情報だけでしつけをしてしまうと、失敗の可能性が高くなります。
ネットの知識だけでは、大切なことが抜けてしまうことも。ネットで細切れの知識を得るのではなく、体系的に正しい知識を手に入れることが大切です。
3. 犬のしつけ3つの成功パターンとおまけ1つ
しつけを成功させるための考え方や行動をお伝えします。
3-1.犬の飼育やしつけの基本を徹底して守る
素人のこだわりは事故のもとです。飼育方法やしつけ方は獣医師、訓練士など犬に関わる業界の人が推奨している基本を必ず守りましょう。
基本とはいえ、慣れていない人には難易度が高い場合もあります。またオーソドックスな方法は即効性が低く、繰り返しが必要など継続や忍耐が必要とされることも多いです。
そのときに楽をしようと変則的なやり方に変更して、ドツボにはまる飼い主さんを見たことがあります。
私もズボラなので、即効性のある楽なテクニックに心が惹かれます。しかし結局は基本に忠実に繰り返すことが一番の近道であることを痛感する結果になるので自制するようにしています。
いろいろやってみてわかったことは、犬の飼育やしつけは基本に忠実が一番いいということです。楽をしようとして変なしつけ法に飛びついたり余計なことをしないようにしましょう。
3-2.問題や違和感を感じたら早めに修正する
犬の行動に問題が発生したり、しつけがうまくいかないときも、問題が悪化する前なら簡単に修正できます。
- 犬が飼い主を無視することが常態化
- 問題行動が定着・悪化
- 犬との信頼関係が崩壊
もはやどうしていいかわからない状態になってからでは、熟練の訓練士でも完全に直せないことが多いです。問題となっている行動の軽減ができればいいよね、くらいの目標になることもあります。
3-3.失敗したくないなら最初から犬のプロに相談
犬のしつけでのベストは問題行動が出ないように先手を打つことです。失敗したくないなら早めに相性のいいしつけ教室を確保しておきましょう。
理想は犬を飼う前に、動物病院、トリミングサロン、パピートレーニングはどこを利用するか決めておくことです。
しつけ教室は犬を飼う予定の人の相談や見学も受け付けていることがほとんどです。基本の飼育方法やお手入れ方法も教えてくれたりします。
しつけ教室が初めての人は敷居が高く感じるけれど、基本的にフレンドリーでお客様として扱われるので大丈夫です。複数のしつけ教室を見比べて気に入ったところに通いましょう。
3-4.【おまけ】性格重視で犬を選ぶ重要性
しつけで失敗する人は、犬の性格や個性を考えずに見た目だけで犬を選ぶ傾向が強いです。とくに今は見た目のかわいいミックス犬に人気が集中していて、犬の性格やしつけのしやすさ、手入れのしやすさは二の次にされがち。
犬を飼おうと考えている人のうち、犬の個性や自分の生活スタイルとの相性を考えている人は非常に少ないのではないでしょうか?
犬は見た目よりも性格が重要です。先天的な素質を飼い方やしつけで望むように変えることはできません。犬を飼うときは見た目や犬種・血統だけで選ばずに、もっと個々の犬の性格を重視してほしいです。
4.しつけの失敗を防ぐ「イヌバーシティ」がおすすめ
せっかく頑張って愛犬のしつけに取り組んでも、失敗してしまう飼い主さんも多いです。犬のしつけの成功は、テクニックよりも飼い主の行動や考え方が大きく影響します。
しつけが順調にいかず「もしかして失敗した?」と悩んでいる場合は、犬のしつけ教材・イヌバーシティがおすすめです。
オンライン教材になっており、しつけに関する基礎知識や心構え、犬との関係性の作り方が中心になっています。ただ単にしつけ方法を実践するだけでなく、根本からしつけを学べるところがポイント。
失敗しがちなパターンも網羅されていて、訓練士にアドバイスを受けながらしつけを実践できます。すでに会員になっている先輩と交流もできるため、挫折しにくいのもイヌバーシティのいいところです。気になった方は公式サイトを御覧ください。
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