- 犬に負担の少ないおすすめの首輪が知りたい
- しつけに向いている首輪の種類は?
- 大型犬用のかわいい首輪がほしい
首輪は犬の首に負担がかかりやすいと、近年では敬遠されがちです。しかし、首輪はしつけやトレーニングがやりやすい、大型犬や力の強い犬の散歩がしやすい、軽くてつけっぱなしにできるなど利点も多いです。
そこでこの記事では、首輪の選び方や使い方の注意点、私が実際に長年愛用している首輪の使い心地やおすすめの首輪3つについて解説します。
- ラロック 小型犬用しつけ首輪 アミット ハーフチョークカラー
- ザ・ブラックラブカンパニー クッションウェブハーフチョーク
- joonolu スリップリード【改良型】
首輪とハーネスで迷っている、犬の体にやさしい首輪を探している人がいたら、ぜひ参考にしてください。
1.首輪にするかハーネスにするか迷ったらとりあえず首輪でOK
首輪にするかハーネスにするか迷う人も多いです。とくにハーネスにすべき理由がなければ首輪を選択します。
とくにこれから本格的にしつけをする場合は、首輪が第一選択になります。
2-1.子犬の初めての犬具やしつけを始めるために買うなら首輪がいい
犬は基本的に首輪で散歩デビューさせます。特別な理由がない限り、軽くて拘束感の少ない首輪で犬具慣れしていきます。
- 初めて犬具を付ける
- これから本格的にしつけ
- 活発・力が強い
- 引っ張りグセがある
しつけ教室に通う予定があるなら首輪は必須といっていいくらいです。多くの訓練士さんは首輪でのしつけ法に慣れているため、首輪で習うほうがスムーズです。
活発で力が強い犬は、ハーネスにすると飼い主が制御しづらく、事故に繋がりやすくなります。引っ張りグセがある犬の場合、ハーネスだと引っ張りグセを修正しにくいため、必ず首輪にしてリーダーウォークを教えます。
2-2.骨格に不安のある場合は首輪よりハーネスがいい
体が華奢で首輪では不安がある場合は首輪よりもハーネスが向きます。
- 老犬で足腰が弱ってきた
- 骨格に不安がある
- 首輪抜けする
- 飼い主がリードをうまく扱えない
- 獣医師に勧められた
老化や骨格の問題で踏ん張りがきかない犬は、リードを引っ張られると転んでしまったり、急な衝撃で首を痛めたりします。ハーネスを使うと加わる力や衝撃が分散するため、ケガや転倒を防げます。
首周りが頭より太くて首輪抜けしやすい場合もハーネスのほうが安心です。
意外なところで、首輪の負荷は飼い主の器用さも影響しています。練習してもリードさばきや力加減がうまくできずに犬に負担をかけてしまう場合は、リードワーク習得を諦めてハーネスにする手もあります。
健康上の理由で獣医師にハーネスを勧められたら、どんなハーネスがいいか相談して体調や体格にあうハーネスを使いましょう。
2-3.首輪をつけた犬の扱いを飼い主が学ぶことも重要
首輪は犬を制御するだけでなく、リードで飼い主とつながるためのコミュニケーションツールです。
首輪をつけてリードで繋いだら「ハイ終わり!」ではありません。犬に首輪とリードをつけた状態で飼い主と呼吸をあわせて動く方法を教えます。
飼い主は「リードワーク」といって、犬にリードを介して意志を伝える技術を学ぶ必要があります。上達するには継続的な努力と勉強が必要です。
2.飼い主目線で解説!3つのポイントを押さえてかしこく首輪を選ぼう
首輪にはいろいろな素材が使われていて、使用目的ごとにタイプも変わります。正しく選べば愛犬が首を痛めることもありません。
- 素材は布(化学繊維)が一番いい
- ハーフチョークタイプがマルチに使いやすい
- チョークタイプはしつけ専用に
軽くてデザインもたくさんある布製の首輪が一番使いやすいです。洗濯もやりやすく値段も安いのでコスパも最強です。
私は着脱しやすく首輪抜けしにくい布製ハーフチョークを気に入ってメインで使用しています。
2-1.素材は何がおすすめ?【ナイロン製が1番】
首輪の素材は主に3種類です。
- 皮
- 化学繊維(ナイロンなど)
- 金属(ステンレス・チタン)
私の1番おすすめは化学繊維製の首輪で、丈夫なナイロン製のものが多いです。おすすめの理由は、安価でデザインが多くこまめに水洗いできるから。
革製の首輪は高級感があって、革製品が好きな人ならおすすめです。ただし水濡れ厳禁なので雨の日の散歩には使えません。水洗いもできないので、使用後は毎回清潔な布で清拭することが汚れと悪臭防止のコツです。
金属製のものはチョークチェーンとも呼ばれ、訓練専用の首輪です。昔は大型犬のトレーニングに必須のものでしたが、今では家庭犬のしつけで使うことはほぼありません。
2-2.【首輪の種類】ハーフチョークがマルチに使えて便利
首輪は普通のベルトタイプ以外にもいくつか種類があります。
- ベルトタイプ
- チョークタイプ
- ハーフチョークタイプ
ベルトタイプはいわゆる普通の首輪です、バックル部分がプラスチックだったり、金属だったりします。
チョークタイプはおもに訓練用です。首輪抜けしてしまう犬の脱走防止としても使えます。
私のおすすめはハーフチョークタイプです。
首が絞まりすぎないためリードを引っ張っても首に衝撃がかかりにくく、サイズ調整をちゃんとしていれば、首輪抜けもほとんど起こりません。
ハーフチョークタイプは、全て化学繊維でできているものと、チョーク部分が金属チェーンになっているものがあります。
チョーク部分が金属のものはトレーニング効果が期待できるので、引っ張りグセをなおしたい場合は金属チェーン製のハーフチョークを選択します。
すべて布製のものは、首輪抜け防止がメインの目的で、引っ張りグセのトレーニング効果は低いです。目的に合わせて選びましょう。
2-3.訓練用首輪(チョークタイプ)はトレーニングに最適
引っ張りグセなおしや首輪抜け防止に役立つチョークタイプ。この首輪には向きがあるため使い方に注意が必要です。
首輪のストレートになっている部分が必ず飼い主側に来ている必要があります。そのため脚側行進で、犬を定位置につけている必要があります。
また、首輪は常にゆるゆるの状態で、犬が引っ張ってしまったときだけ瞬間的にリードを引いてまたすぐ緩める動作(リードショック)が正しく行えることが必須です。
リードワークが出来る飼い主にならないと、チョークタイプを使ってもしつけの効果がありません。
チョーク首輪が締まり続けるのが心配な場合は、ロック用金具がついている商品を選びます。ロックの位置は首にピッタリフィットして指が入らないくらいの長さです。
3.【負担が少ない】おすすめ犬の首輪3選
私が実際に使って、デザインや機能性が気に入った首輪トップ3をご紹介します。
- ラロック 小型犬用しつけ首輪 アミット ハーフチョークカラー
- ザ・ブラックラブカンパニー クッションウェブハーフチョーク
- joonolu スリップリード【改良型】
等ロックのシリーズは小型犬のラファにメインで使用しています。スリップリードは大型犬のバロンが愛用していたリードです。
3-1.ラロック 小型犬用しつけ首輪 アミット ハーフチョークカラー
ラロックショップは首輪やハーネス・リードがリーズナブルな値段でたくさん売られています。私のおすすめはナイロンテープ製の首輪です。何といってもデザインが可愛く種類が多いのが嬉しいです。
サイズ展開もSS(5kg以下)からL(30kgまでの大型犬)まであり、ほぼ全犬種に対応しています。
同じデザインでベルトタイプ、チョークチェーンタイプ、テープチョークタイプを選べるのも便利です。おそろいのリードもあって、合わせると統一感が出るため、私は毎回リードと首輪をセットで購入しています。
とくに気に入った商品は、チョーク部分まですべて同素材のハーフチョークカラーです。
白い毛の犬は、チェーンチョークだと、擦れた金属すすで首の部分が黒ずんできます。このテープチョークなら、毛の黒ずみが出ません。
チョーク部分もフリーになっているため、首輪の向きを気にせずつけられます。
金属製のハーフチョークカラーに比べると「チェック音(リードを引いたときに出る金属のジャッと言う音)」が出ないため、トレーニング効果は劣ります。
ラロックのアイテムは、公式サイトでも購入できるよ
ラロックショップ公式販売サイトはこちら
3-2.ザ・ブラックラブカンパニー クッションウェブハーフチョーク
大型犬用の首輪は、デザイン展開が少なくてなかなかお気に入りが見つけられないもの。対応できるサイズがあっても、小型犬用をただ大きくしただけでイマイチなことも多いです。
その点ザ・ブラックラブカンパニーは中型〜大型犬をメインにしており、大型犬用に作られた首輪も多いため、デザインと使い心地がすごくいいです。
また、衝撃吸収力のあるソフトカラーやクッションリードなど、力の強い犬と飼い主に優しいオリジナル設計のアイテムも取り扱われています。
こちらのクッションウェブハーフチョークも、ザ・ブラックラブカンパニーオリジナル商品です。首輪部分が厚みのあるスポンジになっていて、強く引っ張っても犬の首に食い込みにくい構造で、首への負担が軽く毛が摺り切れにくい優れもの。
公式ショップやリアル店舗もあるよ
ザ・ブラックラブカンパニーの公式サイトはこちら
3-3.joonolu スリップリード【改良型】は超らくちん
スリップリードは首輪とリードが一体になったものです。リードの先端がチョークカラーのようになっていて、散歩時に頭にスポッと通すだけで準備でき、バロンも愛用していました。
小型犬というよりは中型犬以上でリーダーウォーク習得済みの犬向けです。普段はほとんどゆるゆるで首輪をつけている感覚はなく、引っ張ってしまったときに首の部分が縮んで、犬が気付いてリードが緩む位置に自分で下がってくるのが正しい使い方になります。
万が一のときは首輪部分がすぼまるので、首輪抜けや脱走の心配もありません。ただしストッパーの位置は必ず説明書どおりにセットして、装着時にズレていないか確認することが前提です。
ほとんどのスリップリードは、トレーニング済みの犬への使用が想定されているため、強く引っ張り続けると際限なく輪っか部分が締まってしまうのが難点です。こちらはロック金具がついていて、万が一興奮して強く引っ張っても首が絞まりすぎないので安心です。
4.犬の首輪はダメなのか?ハーネス(胴輪)じゃないとかわいそう?
犬に首輪をつけるのかハーネスにするのか、悩ましい問題です。ひと昔前まではハーネス(胴輪)はそんなに一般的ではなかったので、悩むことなく誰もが首輪にしていました。
基本的に犬は首輪+リードでOKです。首輪も正しく使えば犬の負担になることはありません。
- ハーネスより安い
- しつけをやりやすい
近年はSNSで気管虚脱になるから首輪は絶対NGと発信している人がいて、真に受けてしまう初心者さんがいます。
SNSやネットの情報を見て犬の健康のために「絶対ハーネスにする!」と決めたのに、しつけ教室で「しつけ中は首輪にしてください」といわれてモヤッとするところまでがセット。
首輪のデメリットは引っ張りグセを放置していると首や気道に負担がかかりすぎることです。
ただし首輪で気管虚脱になることは頻繁にないので、心配しなくても大丈夫です。特別な理由がない限り首輪にしましょう。
5.首輪を快適に使う4つの心得
首輪を快適に使うために、以下の4つのポイントを心がけます。
- ジャストサイズに調整&定期的にチェックする
- こまめに洗濯する
- 必ず予備を準備する
- 矯正首輪はやめよう
せっかく買ったアイテムです。大事に使って長く持たせましょう。
5-1.ジャストサイズに調整&定期的にチェックする
首輪はゆるいと返ってリードを引いたときに犬の首への負担が大きくなり、首輪抜けによる事故の原因になります。必ずサイズを測ってちょうどいい長さに調整して使います。
- ベルトタイプはつけたときに指2本分の余裕があること
- ハーフチョークは最もきついときに全く隙間がないこと
首の周囲の長さは犬の耳の後ろ、首が最も細い部分で測ります。
ハーフチョークは頭からかぶるタイプが多いので、頭が大きい犬は頭の周囲も測ります。頭がぎりぎり通るサイズに調整すれば、締まったときに多少隙間ができても首輪が抜けることはほとんどありません。
首輪は毎日使っているとゆるくなってきたり、バックルがガタついてきたりします。散歩前にチェックして、不具合がないか確認してから家を出る習慣をつけましょう。
5-2.こまめに洗って清潔に使おう
首輪は毎日の散歩で犬の皮脂や砂埃がついて汚れます。週1〜隔週くらいの頻度で中性洗剤で洗うといつまでもきれいに保てます。
- 無添加洗剤
- 使い古しの歯ブラシ
- 洗面器
洗い方は、洗面器にぬるま湯を張り、規定量の洗剤を入れて首輪を10~30分くらい漬け置きします。
犬の首に触れる部分は皮脂汚れがあるので、歯ブラシで軽くこすると汚れがよく落ちます。最後に振り洗いをして、よくすすいで脱水すれば終了。
あとは風通しのいい場所で陰干しします。
5-3.必ず予備を準備しておくこと
首輪は必ず普段使うもののほかに、最低1つは予備を用意しておきます。予備がないと首輪が壊れてしまったときに、犬をつなぐことができずに困ることになります。
予備として持っておくのは普段遣いと同じタイプが理想です。使い慣れていないタイプだと、犬も人も緊急時にうまく対応できなくて困ることも。
とくに犬は首輪のタイプが変わると首に伝わるリードの感覚が変わるため、繊細な犬は違和感を覚えて予備の首輪を嫌がるおそれもあります。
5-4.引っ張り防止機能付きの首輪や矯正首輪はやめよう
頭を高い位置で固定して犬が引っ張ることを物理的に阻止できる矯正首輪があります。しかし矯正首輪は装着調整が難しく、リードの引き方も難しいので避けたほうがいいです。
どうしても使う場合は訓練士に相談し、本当に矯正首輪でないとしつけできないのか確認してもらいましょう。使用の際は訓練士に首を傷めないリードの操作方法を習うことも必須です。
6.まとめ
犬の首輪は種類も豊富で、愛犬に合ったものを選べば体への負担も少ないです。私のおすすめの首輪ベスト3は次の通り。
- ラロック 小型犬用しつけ首輪 アミット ハーフチョークカラー
- ザ・ブラックラブカンパニー クッションウェブハーフチョーク
- joonolu スリップリード【改良型】
首輪はきちんとサイズ合わせをして、日々の手入れも忘れずに。