きのうはすごい雷と雨の中予約していたトリミングに行ってきました。ラファは雷は平気な子なので良かったですが、ダメな子は万が一事故があっては困るので予約キャンセルになるそうです。
愛犬が雷に敏感で怯えていたら、少しでも落ち着かせたいですよね。でも、怯える犬にあれこれ世話を焼くのはよくありません。
対処法を間違ると怯えを悪化させてしまうこともあるので、注意しましょう。
そこで今回は、雷や地震に怯える犬への正しい対処法とNG行動を解説します。愛犬が大きな音や雷に怯える方はぜひ参考にしてください。
1.【雷・地震・嵐・花火】犬が怯えているときは最初に脱走防止をしよう!
私は「雷雨の夜に黒ラブを探す」という罰ゲームのようなことをしました。なんとか事故もなく短時間で探し出すことに成功しましたが、探している間は気が気ではなかったです。みなさんは絶対にこんな目に合わないように注意してください。
夏は網戸にすることも多いですが、天気の急変で網戸をぶち破って脱走はよく聞きます。うちの犬は網戸だけでなく窓ガラスを体当たりで破壊しました。
- 天気の悪い日は網戸にしない
- 窓は必ず鍵まで閉める(可能なら雨戸も閉める)
- 出入り時には犬を抑えておく人を配置
特に日が落ちてからが危険です。悪天候の日は夜間に家族が帰ってくる場合は連絡してもらい、あらかじめ玄関に犬が出られないようにしておくことも大事です。悪天候の夜に犬を探すのは辛いなんてもんじゃないですよ。
私は悪天候の中、何度か雷に怯えて脱走したバロンを探しに行きました。玄関の開け閉めには最大限の注意をしてください!
2.雷に怯える犬の対処法3つ
犬が怯えているときでも、特別にかまったりせず普段どおりに接するのが基本です。脱走防止の対処をしたら、犬が避難できる場所を用意しておき、あとは静かに見守りましょう。
2-1.放っておくのがベスト
嘔吐や破壊行動、自傷行為など激しいストレス反応を起こす場合以外は基本的に放っておくことです。まあ分かってはいても気になりますので難しいですよね、私もなかなか出来ませんでした。
家具の隙間や部屋のすみっこで呼吸も荒く震えているのは見ていてとても可哀相ですが、そのままそっとしておいてあげるのが一番いいのです。
飼い主は普段どおりを徹底します。いつもより音量を上げてテレビや動画の視聴に集中するとか読書に励むなど、とにかく犬を無視し続けます。夜ならばいっそ寝てしまうというのも手です。
2-2.クレートやケージに入れて毛布やタオルケットで覆ってしまう
ハウスのしつけができていて、落ち着いて過ごせることが前提です。入ったらクレートやケージをすっぽり包んで、後は放っておきます。
気にしてちょくちょく覗くようなことをしてはいけません。夏は熱中症にならないように隙間を開けて風が通るようにしてあげることを忘れずに。
ハウスが出来ない場合や、狭い場所を嫌がる子には絶対にやらないでください。ますますパニックになり、二度とケージやクレートに入らなくなることがあります。
2-3.サンダーシャツを着せたりたすき掛けを行う
サンダーシャツは静電気を押さえ、程よく体を締め付けることによって犬が落ち着くという専用の犬服です。
たすき掛けというのは細長い布を犬の首から胴を交差させように回して縛るだけで出来る、犬を落ち着かせる方法です。
伸縮性のある布でやると犬の負担も少ないです。要らなくなった子供用の浴衣の帯などを使えばタダで出来ますよ。
8の字ハーネスを少しきつめにして装着しても、同様の効果が得られます。安いものでいいので、持っておくといざというときに使えます。
2-4.遠くへ出かける(予定がわかっている場合)
花火大会などのイベントで、あらかじめ大きな音が出て怯えることがわかっている場合は、音が聞こえないように別エリアへ出かけてしまうことも対策になります。
私の住んでいる市内では毎年大きな花火大会があり、花火が上がれば家の中にいても衝撃を感じる大きな音がします。けっこうな衝撃と音で、花火などわからない犬には不安かつ不快です。
そのため私は花火大会の日は、夕方から打ち上げ終了時間まで夜ドライブをします。出かけた先では夜も営業している屋内ドッグランやドッグカフェでくつろぐこともできて快適です。
花火は地形や風向きなどの条件もありますが、30km程度離れれば音がほとんど聞こえなくなります。音が聞こえたとしてもかすかなものなので衝撃もないので、よほど敏感な犬でない限り気にしないと思われます。
3.【逆効果】やってはいけない飼い主の行動【不安助長】
怯える犬を心配して、ついついやりがちな飼い主のNG行為です。当てはまったら今すぐやめましょう。
3-1.犬をなだめる、撫でる、抱きしめる(抱っこする)
やりがちですが絶対にしてはいけないのがコレ。犬の怯えを肯定して、反応を強化してしてしまうそうです。なだめればなだめるほど、抱っこして落ち着かせようとすればするほど悪化します。
犬が怯える
↓
怯えた犬に飼い主が反応
↓
犬はますます怯える
↓
飼い主はどうにかしようとあれこれする
↓
犬はパニック
という負の連鎖が発生します。私はこれをやってしまい、恐怖心を悪化させてしまいました。
先代犬は天候が荒れるたびに大騒ぎになり、窓ガラスをぶち破り脱走され、壁に穴を開けられ、治るまでに大変な苦労をしました。大型犬がパニックになると破壊力が半端ないです。
怯えている犬には落ち着ける居場所を用意してあげて、後は構わずにそっとしておきましょう。飼い主はいつもどおりに過ごしてください。
3-2.飼い主が騒ぐ、慌てる、怯える
近くに雷が落ちた時に思わず「おおー、今の近かったな」とかわざわざ外を確認してしまいますが、犬がいるならこらえたほうが良いです。犬が不安になります。
地震なども飼い主が揺れに怯えると、犬にも伝染します。揺れが大きいと人間だって不安ですし、私は静岡県民なのでつい「いよいよ東海地震(南海トラフ)が来るのか!?」と身構えてしまいますが、これもNG行為なんですよね。
あと意外なところで「緊急速報メール」がキケンです。家中のスマホが一斉に警報を鳴らすと、ただでさえ悪天候に怯え気味だった犬のストレスが振り切れます。
速報は鳴ると人が慌ててバタバタすることがほとんどで、愛犬が速報に怯えるようになってしまったという話も聞きます。
私は犬のために10年以上、緊急速報の音は全てOFFにしてあります。たいてい近くの誰かの速報が大音量で鳴るので問題ないんですよね。
3-3.花火大会に犬を連れて行く
夏の思い出にと花火大会に犬を連れて行って、そこから大きな音が苦手になってしまうことがあります。大きな音がするイベントに犬を連れて行かないようにしましょう。
犬は人間と違って、花火を見ても感動できませんし夏を感じることもありません。暑い夜に不快な場所に連れて行かれただけです。
近年は夜も暑くて熱中症のリスクも高いうえ人混みはストレスも多く、花火会場は犬には酷な環境です。
4.苦手行動を学習させないことも大事
雷などへの反応は以下の3種類に別れます。
- もともと音や刺激に敏感で臆病な気質があり、過敏に反応する(先天的に苦手)
- もともと平気だったが苦手になり、どんどん反応が強化されていった(苦手行動を学習)
- 全く気にしないか、気にしても一瞬で興味がそれる(苦手でない)
もともと臆病な子や過敏反応する子は、わかった時点で飼い主がしっかりコントロールしてあげる必要があります。
パニックで1番多いのが苦手行動を学習してしまったパターンではないでしょうか。
先代犬は運悪くいつもお留守番中に大きな地震や窓ガラスが割れるほどの強烈な台風などに遭遇してしまい、災害のたびに臆病になっていきました。
今は平気な子でも些細なきっかけで苦手になってしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
- 犬が落ち着ける場所に誘導し放っておく
- 犬をなだめない、反応しない
- 飼い主は普段どおりにしている、騒がない
- 戸締まりをして脱走防止を万全に!玄関の開け締めに注意!
あまりにも酷く怯える、強いストレス反応がでる場合は、問題行動に詳しいトレーナーや獣医師に相談してください。