うれしいお散歩デビュー、なのに歩いてくれない! 子犬が嫌がってお散歩できないことに悩んでいませんか?
嫌がるからと散歩しないのは論外ですが、だからといってスパルタで連れ出すのは逆効果です。子犬が嫌がる理由を1つ1つ見つけ出して解消していくことで子犬が歩いてくれるようになります。
ラファも最初は全然歩きませんでした。毎日なんとか外に連れ出して悪戦苦闘しながら道を歩いた日々。仕事に行く時間が迫っているのに道に座り込まれてイラッとしたことも1度や2度ではありません。
子犬は正しく導けばお散歩を好きになります。
この記事では、散歩嫌い克服のためにやった原因別対処法を紹介します。同じように散歩に行ってくれない愛犬の参考になれば幸いです。
1.子犬が散歩で歩かないそのときは?嫌がる理由5つと対策
ラファの場合は以下の5つの理由で歩くのを嫌がりました。それぞれの理由と対処法をあげました。
1-1.寒い、風が強い、夜暗い
家の中に比べて環境が過酷で不快だから出たくないんですね。ちょうど散歩デビューが晩秋になってしまったのも要因です。
暗くなるのも早かったので、夕方の散歩は日が落ちて真っ暗(田舎なので本当に暗い)だったのでより嫌がりました。
- 風の強い日の散歩は無理をせず短めで済ませ、室内遊びでカバー
- 朝早起きして明るい時間帯の散歩を長めにして、夜暗い時間の散歩を短くする
- 特に時間に融通がきく週末は日中の快適な時間に散歩時間を合わせることで、快適な散歩の経験を多く積ませまる
少しずつ外の環境に慣らしていって、寒くても風が強くても暗くても散歩は楽しくできることを学習させました。
1-2.首輪・リードが不快
リードが風に振られたりして首にテンションがかかるのがダメでした。
座り込んで必死に後足で首輪を掻いて嫌がりました。それでも毎日なだめすかして歩かせましたが、人も犬もストレスをためていたのは間違いないです。
- 首輪とリードを細いものに変更
- 慣れるまで犬・人共に耐える
リードに完全に慣れたのは1歳の誕生日を迎える頃でしたね。
1-3.散歩中に出会う様々な音が怖い
バイクのエンジン音に鳥の声、通りがかったお宅からの犬の吠え声や子供の騒ぐ声、緊急車両のサイレンなどにビクついて動かなくなることが多々ありました。
歩いていたら突然大きな音がして、その音の出どころや理由が分からない恐怖で固まっている場合がほとんどです。なので、音がトラウマにならないように見守りつつ散歩を続けます。
飼い主はノーリアクションで「音なんてしてないよ」という体でいましょう。音が鳴り止まず、埒が明かないときは無言でそっと抱っこしてその場を離れることもOK。
音がするたびに座り込まれるのでイラッとしますが耐えます。コース変更・Uターンもよくしました。
散歩デビューしたての子犬の散歩中に急に声をかけられたり、撫でられたりするのは子犬をびっくりさせてしまいよくありません。
そこでこんなメッセージワッペンが販売されています。便利ですので活用してみてください。
1-4. 散歩デビューが遅い、社会化不足
大事な子犬期をペットショップで過ごしてしまったので、外に対する興味が薄くて警戒心が先に立ってしまうようでした。
経験不足で適応力がないことで、外の世界に尻込みしてしまう犬になっていたことが大きな原因です。
- 警戒心が強いことを理解して、時間をかけて経験を積ませて臆病さを克服
- パピー教室に通う
ワクチンプログラムで、社会経験が適切な時期にできなかった子犬もよくなります。良い経験をたくさん積ませて、外界に対してオープンな犬に育てましょう。
【関連記事】犬の社会化って何だろう? 子犬の問題行動を防止するためのしつけを解説
1-5. 自由度が低い、怒られる
好奇心の赴くままにフラフラしたりするのを叱ったり、拾い食いさせないようにあまり自由に歩かせない匂いも嗅がせない状態が続き、散歩がつまらなくなったせいです。
- リーダーウォーク(散歩中飼い主に注目する練習)をすることで怒られる行動を減らす
- 自由時間(フラフラ、クンクン出来る時間)を設ける
拾い食いは心配ですが、子犬にあまり厳しくしすぎても散歩が嫌いになります。楽しい自由時間もつくってあげましょう。
2.本当に嫌がっているのかよく確認して!
実は散歩を嫌がっているわけではなかったということもあります。
私も最初は勘違いして、道路で右往左往することになりました。子犬をよく観察すると、嫌がっているときとは態度が違います。
2-1.行きたい方向が違う
飼い主が左の道を選択したけど、犬は右に行きたくて立ち止まってしまうこともあります。
この場合の飼い主の行動は2つ。
- 右に行ってあげる
- 犬に構わず左の道に進む
トレーナーさんたちは必ず2の行動をとるようにと指導されます。犬のワガママは聞かないのがしつけの基本だからです。
おやつを使って誘導して歩かせるか、犬を無視してどんどん歩くか、どちらにせよ絶対に飼い主が選んだ道を行きます。
しかし、私は1と2のどちらでもいいと思っています。ただし犬の行きたいように歩かせ続けると散歩がカオスになるので注意してください。
ラファの場合は交差点に来たときは基本的に私が行く方向を決めますが、「どっちに行く?」と声をかけたときにはラファが道を選んでいいことにしています。
休日など時間に余裕のあるときの散歩は「どっちに行く?」が多いので、ラファも生き生きしています。
2-2.興味があるものを見つけた・初めてのものを観察している
気になるものがあって立ち止まっているだけのこともよくあります。
鼻を上に向けて時々ヒクヒクさせていたり一点をじっと見つめているようなときは、嫌がって動かないわけではなくて注意深く周囲を探っているだけです。
子犬はこのとき周囲の状況を理解しようとの頭と五感をフル回転させています。歩くどころではないんですね。
時間に余裕があるなら少し待っていてあげるといいです。
十分に観察し終えると自然に歩きだしますが、観察した結果「嫌だ・怖いものだ」と判断すると慌てて帰ろうとしてリードを引っ張ったりします。
3.散歩を楽しくする裏技
散歩を嫌がらないようにするための、ちょっとした裏技的な工夫です。
3-1.おやつを持って散歩に行く
子犬に歩いてもらうためのご褒美です。散歩のときだけしか貰えないとっておきだったりすると効果も高いです。
途中で立ち止まってしまったときはおやつで気を引いて飼い主についてくるようにします。犬が自分で歩くという選択をすることが一番大事です。
おやつは他の犬とすれ違うときや、自転車などに吠えてしまうときの予防にも使えます。散歩が上手にできるようになるまで常備します。
3-2.家の中で「ついてきて」の練習をする
おやつで気を引いて歩いてもらうにしても、外でいきなりは出来ません。
家の中でおやつを持った手に興味を示す、おやつを持った飼い主を追いかける「ついてきて」の練習をしておきます。
リーダーウォークの練習にもなりますので毎日やるといいです。
おやつ片手に楽しく犬に追いかけられてください。犬を追いかけちゃダメですよ、人が追いかけられる側です。
4.子犬の問題は「イヌバーシティ」で解決できる
お散歩が苦手な子犬には飼い主が散歩の楽しさを教える必要があります。対処を間違えてしまうと散歩を嫌がる子に育ってしまいますので注意したいものです。
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