【利用者目線で徹底解説】トリミング料金を安くする方法やサロンの利用方法

• トリミングサロンの費用を安くする方法はあるの？
• トリミングサロンの選び方や利用方法を知りたい
• 利用時に注意点があれば教えてほしい

愛犬のシャンプーや爪切りなどのお手入れから、可愛いデザインカットまでさまざまなサービスをおこなってくれるトリミングサロン。

犬の美容室ともいわれ、利用している飼い主さんも多いです。

私は今まで、雑種犬やラブラドール・レトリーバーを飼っていたので、トリミングサロンとは無縁の飼い主でした。シャンプーや爪切り、耳掃除をすべて自宅でやっていました。

ラファで初めてトリミングサロンの敷居をまたいだので、初利用のときはドキドキでちょっと挙動不審に。

実際にトリミングサロンを利用してみて、私なりに不要だと思ったサービスや利用前に知っておけば良かったことなどをまとめました。

トリミング料金を安く抑える方法や、トリミングサロンの利用方法や注意点なども飼い主目線で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

1.【愛犬のお手入れ】トリミングサロンにいくべき？

トリミングサロンを利用するかどうかの判断は、犬種と飼い主のお手入れ技術によります。

この場合は、自宅トリミングで問題ありません。

お手入れの技術を身につける余裕がない人やトリミングの時間や労力を確保できない人は、最初からトリミングサロンの利用を視野に入れておきます。

犬のシャンプーやトリミングは、正しくやるためには知識と技術が必要です。間違った手入れをしてしまうと愛犬の健康を損なうおそれがあります。

また、トリミングは意外と時間がかかって体力のいる作業です。体力的にきつかったり時間を確保するのがつらい人は、トリミングサロンを利用したほうがいいでしょう。

犬の毛やフケにアレルギーがあり、シャンプーなどをおこなうとアレルギーが悪化する人も、トリミングサロンを利用するほうが安全です。

2.トリミングとグルーミングの違い

トリミングサロンでは、グルーミングとトリミングの両方ができます。ただし料金やサービス内容は明確に異なっているので、違いを知っておきましょう。

2-1.トリミングとグルーミングは別物

トリミングとグルーミングは同時に行われることが多いので一緒くたにされがちです。しかし目的が異なり、犬種によって要不要があります。

トリミングが必要な犬種をトリミング犬種といいます。

トリミング犬種は自然に毛が抜けないため、カットしないと毛が伸びすぎて毛玉だらけになってしまいます。そのままでは皮膚病になってしまうため、トリミングをしないわけにはいきません。

トリミングの必要のない犬種を、非トリミング犬種やグルーミング犬種ということがあります。グルーミングは難しいカットが必要ないので、飼い主が自宅でお手入れをすることも可能です。

グルーミングもトリミングも、トリミングサロンでやってもらえます。トリミングサロンでは、ほとんどの場合グルーミングとトリミングで明確に料金が分けられています。

2-2.トリミング・グルーミングの頻度の差

季節や犬種によって異なるものの、グルーミングはおおよそ3週間〜2ヶ月に1回のペースで定期的に行います。

犬の体を清潔に保つのが目的なので、愛犬の爪の伸び方や肛門腺のたまり具合、被毛の汚れ度合いなどを見て総合的に判断します。

トリミングはとくに決まった頻度の指定はありません。伸びてきてむさ苦しくなったらカットするのが一般的です。

人間の美容室の間隔と一緒で、いつもきれいに保ちたい場合はこまめに通い、それほど気にしなければ頻度は低めでOKです。

2-3.トリミングが必要かは犬種で決まる

トリミングが必要かは犬種によります。

トリミングが必用なのは純血種だけではありません。トリミング犬種の血を引くミックス犬や雑種などもトリミングが必用になります。

3. トリミングサロンでできること

トリミングサロンのサービスは豊富で、単なる衛生ケアにとどまらない内容になっています。

3-1.グルーミング

グルーミングは最も利用する犬が多いサービスです。

バリカンで肉球の間の毛やお尻周りの毛をカットしてくれることもあります。また、非トリミング犬種の飾り毛を整えてくれることもあります。

3-2.カット・デザインカット

トリミング犬種に行われるカットです。犬種特有の見た目をカットで作り出し、バリカンカットとハサミ仕上げの2種類があります。

バリカンカットはトリミング代を安くしたい場合や、体力のない老犬の負担を抑えるために早く仕上げたいときに向く方法です。

複雑なカットはできないため、見た目の可愛さやふんわり感はハサミ仕上げに劣ります。

ハサミで仕上げると繊細なカットもできて、かわいい仕上がりになります。デザインカットなどファッション性の高いカットができるのも特徴。

トリマーの技術がはっきり出るので、人気のトリマーは予約が取りにくく料金も高いです。

3-3.薬浴・炭酸浴・マイクロバブル浴

皮膚が弱かったり、脂漏症の持病がある場合は、通常のシャンプー・ドライではなく、薬浴や指定の薬用シャンプーを使うことができます。

使っているシャンプーの持ち込みが可能な場合があります。持ち込みしたい場合は、対応してもらえるかあらかじめ確認しましょう。

皮膚や被毛の美容のために、マイクロバブル浴や炭酸浴が選べるトリミングサロンもあります。できるサロンが限られているので、希望する場合はサロンのホームページでサービス内容を確認します。

3-4.歯磨きや歯石取り

トリミングサロンでは、歯磨きもしてくれます。自宅での歯磨きと違い、オゾン水やサロン向けの歯磨き粉で磨いてくれます。

トリミングサロンに出した日ぐらいは自宅での歯磨きを休みたい人向けのサービスです。

大人しく歯磨きできる犬限定のサービスで、犬が嫌がるとできないことが多いです。簡易的な歯石除去をしてくれるサービスもあります。

他にもサービスがもりだくさん

トリミングサロンは犬の美容サービスであり、基本のコース以外にもたくさんの追加メニューがあります。

肉球の保湿ケアや被毛のトリートメント、泥パックなど、人間並みの美容サービスも。1日預かってドッグランで十分に遊ばせたあと、トリミングをしてくれる便利サービスもあります。

トリミングサロンではいろいろな独自サービスを勧められますが、不要なら断って大丈夫です。基本メニューのみで利用しましょう。

4.トリミングの価格はどうやって決めているの？

トリミングの価格は、地域の相場とサロンの経営方針、犬種などの要素である程度は決まっています。

4-1.地域の相場

トリミングサロンの顧客は地元のドッグオーナーなので、地域相場が存在します。

都会よりも地方都市のほうが多少安いイメージです。あまり田舎になると競合がいないので高くなる傾向にあります。

多少遠くても構わない場合は、在住の市内だけでなく隣接する市の相場も調べることをおすすめします。

4-2.犬種や体重

トリミングサロンでは、犬種ごとに基本料金を設定していることが多いです。

犬種ごとの最低金額が決まっていて、体重が多くなったり毛量が多かったりすると料金が上乗せされていきます。

どのくらい上乗せされるかは、初回のカウンセリングで決まります。皮膚が弱かったりするとプラス料金が増えることもあり確認が必要です。

ミックス犬は犬ごとに体格や毛質が異なるので、犬を見てから判断されます。全体的に同じ体重の純血種より高くなりがちです。

4-3.トリマーの技術

カット技術が高く、人気のトリマーがいるトリミングサロンは価格も高くなります。私の今までの経験から、技術力の高いトリマーは顧客を選ぶ傾向も見られます。

技術が高ければ満足かといわれるとそうでもないので、無理に高価な人気トリマーのサロンを選ばなくてもいいですよ。

4-4.サロンの経営方針

人間のヘアサロンと同様に、トリミングサロンも高級サロンから格安サロンまで存在します。価格も本当にピンキリです。

薄利多売の回転率重視のサロンで済ませるか、高級サロンでカットしてもらうかは飼い主の好みで構いません。

グルーミングやカットが犬に負担なくきちんと行われていればOKです。カットの出来栄えは人間の満足度のみの問題であり、犬は自分のカットの美しさなど気にしていません。

5.トリミング料金を安く抑える6つの方法

トリミング代は基本料金のみで終わらず、気が付けば思った以上に料金がかかっていることもしばしば。

ここでは少しでもトリミング料金を安くしたい場合に飼い主ができる工夫をご紹介します。

5-1.事前に地域の相場やサービス内容を調べる

事前調査は大事です。私の地元にも何件かトリミングサロンがありますが、料金もサービス内容もバラバラです。

どこのトリミングサロンにするかで、年間のトリミング料金は大きく差が付きます。個人経営の小さなトリミングサロンは比較的割安なことが多いです。

ジャック・ラッセル・テリアの料金で比較したものがこちらです。

けっこう差があり、地域最安値は￥4,500でした。

しつけ教室やペットホテルを併設しているサロンAは基本料金もお高め。個人経営のサロンCは、地域最安値レベルでリーズナブルです。

サロンBとサロンCは体重制限がありませんでしたが、サロンAは、6kg以上は体重割増しで追加料金がかかります。

ジャック・ラッセル・テリアの場合は、基本料金はグルーミングのみの料金です。カットが必要になる長毛タイプは、部分カットの追加料金がかかります。

この料金もサロンによって￥550〜、￥1,000〜と異なります。基本料金が安くても追加料金がたくさんかかっては意味がないので、トータル金額で計算して比較しましょう。

5-2.不要なサービスやオプションは断る

トリミングサロンには犬のための美容サービスがたくさんあります。グルーミングやトリミングをするだけなら追加オプションは不要です。

中にはいいサービスもあります。しかし基本的にオプションメニューは割高で効果がきもち程度のものになります。

断ったからといって不利益になることはないので、基本のサービスだけ利用しましょう。

トリミングサロンも商売なので当然オプションを勧めてきます。セールストークに乗せられて高いオプションを頼まないことも安くすませるコツです。

5-3.自分でできることは自分で毎日やる

手抜きして普段の世話をおざなりにして、トリミングサロンに丸投げしないようにするだけで、トリミング代は安くなります。

オプションメニューの歯磨きや肉球ケアや毛玉取りは、毎日のお世話の中で飼い主ができることです。

爪切りも自分でできます。すぐに伸びてきてしまうようなら、飼い主が爪の切り方を習得しましょう。

5-4.バリカンカットや簡単なカットにする

カットを簡素なものにするだけでトリミング料金が下がります。愛犬の見た目にこだわりがあり、どうしてもデザインカットがいい場合を除き、犬種の基本カットで済ませます。

ハサミでなくバリカンで刈ってしまう「バリカンカット」も料金が安くなります。とにかく短くなればいいという希望なら、検討してみる価値がありますよ。

5-5.回数券やクーポンを積極利用する

トリミングサロン独自の割引を行っていることがあります。割引やクーポン券を積極的に利用することで、トリミング料金を安く抑えられます。

初回はお試し価格で利用できるトリミングサロンもあるので、初めてトリミングをする際には割引のあるところを検討してもいいですね。

5-6.しつけはしっかりする

トリミングを嫌がって暴れたり噛み癖や脱走癖があると、受け入れてくれるトリミングサロンが減ってしまいます。どこのトリミングサロンでもお利口にしていられるように、しつけはしっかりしておきましょう。

安いトリミングサロンや個人経営のところは、しつけに問題のある犬を受け入れる余裕がありません。高確率で断られます。

コスパのいいサロンを選べずに、仕方なく高いサロンに通うのはもったいないです。基本のしつけや社会化はきちんとできていないと損をします。

6.トリミングサロン利用の大まかな流れと注意点

トリミングサロンの方針によって多少異なりますが、施術の流れはおおよそ以下の通りになっています。

1. 電話予約
2. 受付・初回ヒアリング・カルテの作成
3. 同意書にサインして施術
4. 施術後の確認と支払い
5. 次回の施術を予約

順に詳しく説明します。

6-1.【早期予約が必須】Webまたは電話予約

トリミングサロンは事前予約必須です。常連でもない限り、飛び込みでは絶対に施術してもらえません。

人気のサロンだと予約は常に埋まっていて、近日の施術を希望する場合はキャンセル待ちになることもザラです。トリミングサロンを決めたら、予約は可能な限り早く取りましょう。

予約時には以下のことを聞かれます。

グルーミングのみの場合とトリミングでは、予約の取りやすさが違います。

また大型犬が不可だったりミックス犬は受け付けていなかったりと、サロンの方針によっては予約の時点で断られることがあるため注意が必要です。

できれば候補のサロンは2〜3店に絞っておき、予約しやすそうなところから攻めていくことをおすすめします。

6-2.【時間に余裕を持っていく】受付・初回ヒアリング・カルテの作成

初回のサロン利用では、施術のためにヒアリングを行います。ヒアリングした内容を元にカルテが作成され、以降は毎回カルテを参照して施術を行い記録をしていくのが一般的です。

けっこう細かく聞かれますので、あらかじめ答えられるように準備しておきます。自宅でブラッシングや歯磨きをちゃんとしているか、しつけはちゃんとできているかも聞かれます。

トリミングサロンに犬を置き去りにする無責任な事案があるため、飼い主の写真つき身分証明書の提示を求められることが多くなっています。

トリミングサロンで身分証明書提示？！と思うかもしれませんが、スタッフもやむを得ずやっていることなので、気持ちよく応じてくださいね。

希望の施術は答えが曖昧だとどんどんオプションを付けられてしまうので、要望ははっきりと伝えましょう。

初回は以下の物を持っていくと、カルテづくりがスムーズです。

この3つは忘れないように持っていきましょう。

6-3.同意書にサインして施術開始

ヒアリングが終わると、施術内容が決まります。施術内容や施術中の犬の管理をサロンに委託することについての同意書がある場合は、署名するとトリミング契約が成立します。

施術の準備ができるといよいよ犬を預けます。愛犬が施術を受けている間は、飼い主は自由行動です。

多くのサロンでは、施術終了間近になると電話やメッセージアプリでお迎え時間の連絡が来ます。

併設のカフェで愛犬のトリミングの様子を見ながら待つことができるサロンもありますよ。

6-4.施術後の確認と支払い

施術後に犬を迎えにいきます。受け取りのときに、施術時の犬の様子や被毛や皮膚の状態などについてトリマーさんから説明を受けます。

希望通りにカットされているかも、このときにチェックします。サロンによってはお尻周りをもうちょっと短くするとか、ちょっとしたカットの修正を追加料金無しで対応してくれることも。

気に入らないからと大きくカットを修正すると追加料金が発生します。予約が混んでいると後日来店してやり直すこともあるので、注意しましょう。

確認が終わったら、支払いをして終了。支払い時に次回予約をすることができます。

6-5.次回の施術を予約

トリミングは定期的におこなうものです。同じサロンに通うなら、次回の予約も必ず入れましょう。

トリミング日が近くなってから予約するより、来店時に予約したほうが曜日や時間を選びやすいです。

7.【結論：できる】自宅でできるの？トリミング

トリミングは資格のあるトリマーでなくてもできます。こだわりのあるドッグオーナーが自分でトリミングすることは、犬飼いの中ではあるあるです。

トリミングを自分でやる場合は、トリミング台をはじめとした道具の準備と基礎技術の勉強が必要です。

自宅でトリミングをする方法は下記の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてください。

【自宅トリミング徹底解説】自分で愛犬のグルーミングができる！自分で愛犬のトリミングやグルーミングにチャレンジしたい飼い主さんへ！犬飼育歴20年以上で自宅トリミング経験者の飼い主が、自宅でグルーミングやトリミングをするために必要な道具とやり方を詳しく解説しています。プロの解説動画もご紹介していますのでぜひ参考にしてください。...

8.まとめ

トリミングサロンは、トリミング犬種と暮らす飼い主には必須のサービスです。上手に利用することで、愛犬が可愛らしく清潔に保てます。

少しでもトリミングサロンの費用を抑えたい場合は、自宅でのケアをしっかりとやることが重要です。