愛犬のトイレの失敗はわざとではありません!わざとトイレを失敗していると感じてしまうのは人間の認知の問題で、犬は関係ないです。
- 犬を擬人化して見ていることで、偶然の結果を「嫌がらせ行為」と断定している
- うまくトイレトレーニングできないことで失敗にネガティブになってる
たび重なる失敗や排泄中に飼い主を見る行動、目を離したすきの粗相に神経質になっていると、ありもしない悪意を感じてしまいます。
「トイレを失敗しているときにこっちを見るのは何なの?」「私の動きを見てわざとトイレを失敗しているのでは?」と愛犬不信になっていませんか?
愛犬の行動にちょっと傷ついてしまいますよね。「もしかして私犬にバカにされている?」と悩んでしまう方もいます。しかしあなたの心配は間違いです。
犬の知能や精神構造では、遠回しな嫌がらせや時間がたってからの報復などはできません。嫌なことが起こったときに即座に反応して攻撃や抵抗をするだけです。
実際によく観察すると、愛犬はトイレが成功しているときも失敗しているときも、同じように飼い主を見ていることが多いです。
私は今までの経験から「犬はわざとトイレを失敗するといった遠回しな嫌がらせをしない、もっと直接的な行動で飼い主を困らせる」ことをよく知っています。そのため犬のトイレの失敗が続いても「わざと失敗しているのか?」と疑ったりしません。
そこでこの記事では、愛犬の【トイレをわざと失敗しているのでは問題】について解説します。犬はわざとトイレを失敗してあなたに嫌がらせをすることはありません。だからもっとあなたの愛犬を信頼してください。
1.【飼い主の被害妄想】犬はわざとトイレを失敗して人の反応を見たりしない
じっとこちらを見ながらトイレ以外の場所で排泄する、目を離したすきにすかさずトイレを失敗する…。わざとじゃないかと思いますよね。しかしトイレの失敗も、排泄中に飼い主を見る行為もわざとじゃないです。
- トイレの失敗は単純にトレーニングが不完全なだけ
- 排泄中にこっちを見るのは飼い主の動きを気にしているだけ
2つ同時に起こったときは飼い主の苛立ちも最大に!「こっち見ながらトイレを失敗している!わざとやってるんじゃないのか?」と、つい疑ってしまうのが人情です。
愛犬が排泄中に飼い主をじっと見るのには主に3つの理由があります。
- 排泄中に飼い主が大騒ぎした経験から飼い主を警戒している
- 自分が排泄するたびに一喜一憂する飼い主を観察している
- ご褒美が出てこないか期待している
トイレトレーニングでおやつをもらっているなど、排泄後に褒めてもらっている場合はご褒美を期待していることもあります。嫌がらせとは正反対ですね。
トレーニングが定着していないと、犬は「粗相しているのでご褒美はもらえない」と理解していません。正解と不正解の区別がついていないため、とりあえずおやつが出てきそうか飼い主を見ていることが多いです。
また飼い主の無意識の反応(失敗の現場を見て思わず上げた声など)に反応しているだけのこともあります。わざとトイレを失敗して飼い主の反応を見ているわけではないのです。
2.【わざとではないけれど】トイレ失敗が頻発する理由トップ5と対策
犬がわざと失敗しているわけではないけれど、わざとかと疑いたくなるくらい失敗が頻発する要因はあります。
- トイレの場所が気に入らない
- 常に騒がしく落ち着かない
- トイレシートが汚れている
- カーペットや絨毯が敷いてある
- ケージ生活をしている
該当したら改善してみましょう。トイレの失敗が格段に減りますよ。
2-1.トイレの場所が気に入らない
トイレの場所が気に入らなくて「どうしてもそこで排泄したくない」と犬が感じるとトイレを別の場所ですることが増えます。
- 寝床や食事代に近い
- 人が頻繁に通る
- 暗すぎるまたは明るすぎる
- 狭い(圧迫感がある)
- 周辺が散らかっている
普段の生活スペースから離れている場所にトイレがあると、面倒くさがってトイレまでいかず近場で済ませる横着な犬もいます。犬がすぐ行けそうな場所にトイレを設置してあげましょう。
愛犬がトイレを気に入らない理由がないかよく確認してください。よく排泄をする場所があれば、そこにトイレを設置してしまうのも手です。
2-2.トイレトレーやトイレシートが汚れている
トイレトレーまでは行くのに、匂いをかいで別の場所に移動して排泄することがあります。わざとトイレを避けているのかと思いますよね。
この行動、犬はトイレの汚れを気にしているだけ。本当にちょびっと汚れているだけでもダメで、綺麗好きで神経質な性格の子に多いトイレの失敗です。
汚れを気にする愛犬には清潔なトイレの維持が成功の近道です。トイレトレーはこまめに清掃し、少しでもトイレシートが汚れていたら新しいシートに交換します。
人間は気にならないほどの些細な汚れでも、潔癖気味の犬は排泄臭を嫌がっている場合があるので注意が必要です。徹底的にきれいにしましょう。
2-3.カーペットや絨毯が敷いてある
犬はトイレシートの感覚を足の裏の感触で覚えます。カーペットや絨毯はトイレシートに近いフワフワした感覚なので、犬がトイレシートと間違えやすいです。
トイレスペースの周辺はフローリングやクッションフロアむき出しがベストです。傷や粗相の汚れが気になるときは、硬めの塩化ビニル製のシートを敷くなどして予防しましょう。
トイレトレーの周辺に敷くことができる防水マットも市販されているので活用してください。便利ですよ。
2-4.家庭内が常に騒がしくて落ち着かない
落ち着いて排泄できる環境でないとトイレトレーニングどころではないです。
常に子供がバタバタしている環境では、犬の気が散ってトイレに向き合えず失敗が増えます。ケンカや怒鳴り声が頻繁に発生していると、犬が精神的に不安定になりトイレの失敗が増えます。
- 家族のムダなちょっかい
- ケンカや言い争いが多い
- 大きな物音がする
- 外部の騒音
家の中だけではありません。近くの道路や近所のお宅の騒音など、外からの余計な刺激が多いのも犬を不安にする要因です。
犬の聴力は人間より優れていてとても敏感です。なるべく集中してトイレトレーニングができる静かな環境にしてあげましょう。
2-5.ケージ生活をしている
ケージの中でお留守番しているときはトイレができているのに、部屋に出した途端に失敗してしまうことがあります。失敗原因はケージの特性にあります。
この場合はケージ内とケージの外にそれぞれトイレスペースを設けてトレーニングをします。
ケージ生活をしている愛犬のトイレトレーニングは下記の記事を参考にしてください。
子犬をケージから出すとトイレを失敗するのはなぜ?【理由としつけ方法】
3.【改善ポイント5つ】愛犬のトイレの失敗はトレーニングがプレッシャーになっているときに多発する
愛犬がわざとトイレを失敗しているように見えてしまうのは飼い主の被害妄想です。しかしトイレトレーニングが人にも犬にもプレッシャーになっていることも問題の一因となっています。
そこで愛犬の【トイレをわざと失敗しているのでは問題】を解決する方法を解説します。
- 飼い主のプレッシャーを自覚する
- トイレの失敗に大げさに反応しない
- 犬の性質を理解して擬人化しない
- トイレトレーニングは力を抜いて淡々とやる
- SNSなどを使い笑い話にする
「わざとしている」と愛犬を疑うほどトイレトレーニングが負担になっていませんか?思い当たったら危険です。もっと力を抜いてフラットな気持ちでいてくださいね。
3-1.【トイレ失敗するな圧力】過剰な監視や犬を威圧していないか振り返ろう
失敗してはいけないという思いがプレッシャーになってトイレ失敗を極端におそれる飼い主がいます。トイレトレーニングの原則として、失敗をなるべく避けるようにというのを聞いたことはないですか?
失敗させてはいけないと気負いすぎて犬の動きに過敏になったり、粗相をしそうな気配がすると無意識に犬をじっと睨んでいたりすることもあります。
トレーニング中は多少の失敗もあります。神経質になって愛犬に圧力をかけてしまうと、愛犬が萎縮してかえってトイレに失敗しやすくなります。
3-2.【冷静に】愛犬がトイレを失敗したときに大げさに反応しない
残念なことに犬はトイレ失敗を悪いことだと認識できません。そもそも失敗したと考えること自体ないです。
愛犬のトイレの失敗を見て「あっ」って声を出してしまうことありますよね。粗相の現場をおさえて「コラーッ!ダメー!」と怒ることもあるあるです。
しかし犬にとってはわけがわからない状態。急に飼い主が大声を出したり、怒ったりすることに戸惑いや恐怖を感じるだけです。
排泄中にネガティブなことが起こるとトイレトレーニングの妨げになります。臆病な犬は飼い主に隠れて排泄をするようになることもあるくらいです。
粗相の最中であっても排泄中に大声を出して犬を叱ってはいけません。とりあえず現場に背を向けて落ち着き、だまって淡々と片付けをしましょう。
2-3.【擬人化しない】犬という生物を正しく理解する
犬はわざと相手の嫌がることをして鬱憤を晴らすような精神を持ち合わせてはいません。「わざと」はあくまで人間の主観で、犬の意図とは無関係です。
犬の行動を人間の基準に当てはめて解釈することを【擬人化】といいます。犬は人間ではないので擬人化してしまうと間違った見方になります。
「わざとやっている」「反省している」はすべて人間側の主観でそう見ているだけです。
現在でも犬に反省や嫌がらせをする高度な精神があるかどうかは不明とされています。安易に人と同じ感情があると考えるのはよくないです。犬には人間の基準を適用しないでおきましょう。
3-4.【淡々とやる】基本のトレーニングを続けることが成功への最短距離
犬のトイレトレーニングは、オスワリを教えるのとは違って長い時間がかかります。愛犬と向き合いながら、時には失敗も受け入れつつ地道にやるものです。
早く完成させてトイレトレーニングの煩わしさから開放されたい気持ちはよくわかります。しかし飼い主がどんなに気合を入れて頑張っても、愛犬の学習ペースが早くなることはないです。
犬には犬のペースや個性があります。ほかの犬はもっと早くトイレを覚えるのに!と憤ってもしようがないです。
頑張っているのにトイレトレーニングがうまくいかなくて悩んでいる方は、こちらの記事も御覧ください。解決のヒントが見つかるかもしれません。
上手くいかない人必見!【犬のトイレトレーニング】失敗の原因としつけ方ご紹介
3-5.【SNSで発信】失敗をネタにして気持ちを切り替える
トイレトレーニングの失敗は、犬を飼ったことがある人なら経験済みのことが多いです。SNSなどで失敗を発信すれば「うちの犬も大変だった〜」と共感してもらえること間違いなし。
実際に壊されたものやイタズラの犯行現場、トレーニングの失敗動画はたくさんネットに上がっています。トレーニングの失敗が続いて鬱々としているなら、SNSでネタにして気持ちを切り替えるのも有効です。
自分で発信するのはちょっと荷が重いという人は、ほかの飼い主さんたちの失敗談を見るだけでもおすすめです。
4.イヌバーシティで犬の気持ちを理解してスムーズなトレーニングをしよう
あなたはうっかりミスや悪気のない失敗を「わざとやったでしょ」と疑われた経験談を聞いたことがありませんか?
愛犬の【トイレをわざと失敗しているのでは問題】も基本は同じで「わざとでは」と疑ってしまう人間特有の思考や、愛犬への信頼不足が原因です。犬はわざと粗相をしてあなたを困らせたりしません。
もしトイレのトレーニングがうまくいかず愛犬への信頼が揺らいでいるのなら、イヌバーシティでトイレトレーニングを見直してみるのも効果的です。愛犬との付き合い方など根本から見直すことで、トイレトレーニングが劇的に変わりますよ。
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