「ケージに入れているときはトイレで排泄するのに、外に出すと失敗ばかりなのはどうして?」「ケージの外でもちゃんとトイレができるようにしたいけど、やり方がわからない」と悩んでいませんか?
トイレのしつけは、子犬の生活スペースを制限したうえで、飼い主の誘導によるトレーニングが必要です。
そこでこの記事では、なぜケージの中で出来るトイレが外ではできなくなるのかの理由と、トイレトレーニングの方法を解説します。子犬のトイレの失敗に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.子犬がケージの中でトイレが出来るのは、単純にスペースがないから!
子犬がケージでトイレできるのに、ケージから出すと粗相するのは単純にスペースの問題です。子犬が悪いわけではありません。
1-1.ケージではトイレを認識していなくても粗相しない
ケージ内はスペースが狭くベッドとトイレトレーを置けば、ほかにスペースはありません。そのため寝床以外で排泄すれば、トイレは必ず成功します。
子犬がケージ内をどのように認識しているか、イメージ図に表します。
子犬の頭の中の居住空間は、【寝床】と【その他】しかありません。トイレスペースの認識がないため、トイレシーツを破って遊んだり、排泄したシートでもお構いなしに遊んだりします。
1-2.トイレトレーニングをしていない子犬はケージ以外は何も区別していない
ケージから子犬を出した場合、部屋はすべて何をしてもいい遊び場、自由スペースです。部屋に出したときの子犬の認識をイメージ図にするとしたのようになります。
トイレトレーニングをしないと、ケージから出したときの子犬の認識も【寝床】と自由スペースである【その他】のままです。子犬は本能に従って【その他】の部分のうち、気に入った場所で排泄します。
1-3.トイレトレーニングして排泄スペースを教えよう
トイレトレーニングをすると、子犬は居住空間を【寝床】【トイレスペース】【その他】の3つの区分で覚えるため、指定の場所以外で排泄することがなくなります。
子犬のイメージは以下の図のとおり。
トイレトレーニングは【その他】の部分に特定の【トイレスペース(排泄場所)】という概念を新たに覚えさせるものです。トイレトレーを設置しただけでトイレをできるようになることはほとんど無く、人が教えなければいつまでも適当な場所で勝手に排泄します。
2.粗相させないように子犬の生活スペースを整えよう
子犬がいきなり広い場所でトイレトレーニングをするのは難しいです。サークルなどで行動範囲を限定し、慣れてきたら行動範囲を広げることで、迷わずトイレスペースを覚えられます。
2-1.【設置場所に余裕がある人向け】ケージではなくサークル&クレートにする
まずは1畳分(90cm✕180cm)程度のスペースを囲い、その中にクレートとトイレトレーを設置して、その中で生活させましょう。
サークルにトイレを設置する場合はクレートと反対側の壁際が最適です。できれば生涯そこをトイレスペースに出来る場所にトレイを設置しましょう。
子犬をかまったり世話をしたりするときは、子犬を囲いから出さずに飼い主が囲いの中に入っていきます。
遊んでいる最中にトイレしそうな雰囲気があったら、即トイレに連れていきます。すぐ近くにトイレがあるため、連れて行くのも簡単です。
慣れるとサークル内ならトイレトレーに自分で歩いていくようになります。必ずそこで排泄するようになればトイレのしつけの50%は完了です。
あとは習慣を定着させ、サークルなしの生活でもトイレまで行けるように誘導していくだけです。
2-2.サークル生活しない場合は、ケージとケージ外の2か所にトイレスペースをつくる
ケージで留守番をさせて、飼い主が在宅中はケージから出て子犬を自由にする場合、ケージ内とケージの外の2か所にトイレスペースが必要です。
トイレスペースの設置場所もトレーニングの成功を左右します。理想は子犬の行動範囲の端、寝床からなるべく離れた静かな場所です。
2-3.子犬が長時間の留守番をする場合のトイレ環境とトレーニング
共働きなどで長時間の留守番が日常になっている場合は、トイレトレーニングにも工夫が必要です。環境づくりやしつけ方法は、下記の動画がわかりやすく解説されていて参考になります
留守がちな家庭では、しつけは朝と夜、休日などに集中してトレーニングします。普段犬を放任するためトイレトレーニングも時間がかかりますが、根気よくやれば出来るようになります。
3.子犬に粗相させない具体的な方法
ケージから出すとトイレを失敗する原因は、子犬が「トイレスペース」を認識していないからです。
- トイレを覚えさせること
- 粗相をさせないこと
上記の2点を効率よくするための具体的な方法を説明します。
3-1.ケージから出したらまずトイレにいく習慣をつける
子犬をケージから出すときは毎回トイレに直行させます。人間が抱っこしてトイレに連れて行ってもOKです。排泄を終えたら遊びやご飯など、トイレ以外の子犬の世話をします。
3-2.トイレを覚えるまで、そばにいられないときは常にケージに入れる
子犬の粗相は、目を離したすきにおこなわれます。人間が見ているときや、かまってもらっている最中に粗相することは少ないです。
子犬を見ていられないときは必ずケージで待機させます。ちょっと大変かもしれませんが、こまめにケージから子犬を出し入れしてください。
3-3.トイレトレーニングをしよう
猫と違って、犬はトイレを設置ただけではトイレを覚えないことがほとんど。トイレを設置したら、そこで排泄できるように飼い主が主導してトイレトレーニングをします。
トイレトレーニングのやり方は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
トイレトレーニングの基本やトラブルシュートを解説
上手くいかない人必見!【犬のトイレトレーニング】失敗の原因としつけ方ご紹介
トイレへの誘導で悩んでいる方向けの記事
【決定版】子犬をトイレに誘導する方法!犬のトイレトレーニング徹底解説
4.トイレトレーニングがうまくいかない場合は「イヌバーシティ」で集中特訓もあり
子犬がケージの外でトイレができないのは、トイレ場所を覚えていないことが原因です。
- 粗相しないように環境を整える
- きちんとトイレトレーニングをする
子犬はトイレトレーニングが完了するまで、サークルなどで行動範囲を制限します。成長やしつけの出来具合に合わせて、様子を見ながら行動範囲を広げるのが原則です。
基本通りにやってもうまくいかない場合は、イヌバーシティの集中トイレトレーニング方式がおすすめ。共働きなどで毎日コツコツが難しい方にも集中トレーニングが向きます。
イヌバーシティ公式サイト
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