子犬を迎える準備はワクワクしますよね。私も迎えることが決まった子犬を待っている間は毎日ルンルン気分で準備をしています。
しかしここで注意!子犬を迎える準備をハイテンションですると、無駄な買い物が増えて重要な準備を忘れがちになります。
私もついつい余計なものを買って「いらなかった!」と後悔することがあります。また子犬を迎える準備では、飼育グッズをそろえるよりも大事なことがあるのに見落とされがちです。
- しつけ教室・獣医・トリミングサロンの選定と下見
- 飼育用品の設置や置き場所の確保・世話動線の確認
- 家族内で犬の世話の担当を決めて必要な知識を共有する
しつけ教室やトリミングサロンは犬を飼ってから探す人が多数派です。しかし最初から探しておくのがベスト。犬がいなくても飼育予定であると伝えれば施設の見学ができることもあまり知られていません。
もったいないです。犬がいなくて時間のあるうちに施設を探しておけば、費用の比較や雰囲気の確認などが余裕をもってできます。飼育スタートからすぐにサポートを依頼できたり、相談に乗ってもらえるなどメリットもたくさんあるのに。
家庭内の準備も同じで、家庭内に飼育用品を設置したり、片付けをして置き場所を作ったり、子犬の世話の動線を確認するほうが大事です。グッズを買って満足していては準備不足で、あとから慌てることになります。
とくに初めて子犬を迎える方は何を準備するかわからないものです。本当に足りるのか不安で、無駄に用品ばかりをそろえてしまうのも飼育初心者の特徴です。
そこで今回は、実際に子犬を迎えた経験から得られた、本当に必要な子犬を迎える準備を解説します。子犬を迎えるに当たって本当に必要なものか確認できるので、ぜひ参考にしてください。
- 1.【見落とされがちなもの】子犬を迎える重要な準備は3種類
- 2.【必要なもの一覧】最初は安いもので様子見し、悩んだらあとから購入で大丈夫!
- 2-1.首輪・リード・迷子札は装着に慣れさせることも視野に入れて選ぶ
- 2-2.健康な食生活のために食器・食事台・キッチンスケール(秤)は重要
- 2-3.ペット食器用スポンジ&洗剤は人間と分けて専用のものを準備
- 2-4.トイレトレー・トイレシートは最初はスタンダードなものを使う
- 2-5.おむつ用ゴミ箱・消臭スプレーで嫌な臭いを防ぐ
- 2-6.クレート・キャリーでくつろいで過ごせる犬に育てる
- 2-7.サークルは留守番用や居住スペースの分離に活躍
- 2-8.おもちゃは安全なものを準備&正しい遊び方や与え方のルールを知る
- 2-9.古いタオル・ひざ掛け・毛布は有効活用
- 2-10.【赤ちゃんのおしりふきが便利】ウェットシートや体拭きは人間用でいい
- 2-11.グルーミング用品は必要・あとから購入でも十分間に合うので急がなくていい
- 3.【番外編】あると便利&やっておくといいこと4選
- 4. 【必要ないもの】子犬を迎えるときに買いがちな無駄グッズ3選と注意喚起1点
- 5.無駄な買い物をさけて子犬を迎える準備をしよう
1.【見落とされがちなもの】子犬を迎える重要な準備は3種類
飼育初心者は用品の準備ばかりに気を取られて飼育環境の確認や準備がおろそかになりがちです。3つの準備を忘れないようにしましょう。
- 通うしつけ教室・動物病院・トリミングサロンの選定
- 家の片付けをして飼育エリアに用品を設置
- 家族内で担当を決めて必要な知識を共有
子犬を迎えてからだと自由に身動きできません。動物病院やしつけ教室は適当に決めると後悔することが多いため、子犬を迎える前にある程度は決めておくことをおすすめします。
1-1.【しつけ教室・獣医・トリミングサロン】犬を飼う前に候補を決めて下見までしておく
子犬を迎えてしまうと世話に時間をとられてゆっくり外出できなくなります。とくに子犬の時期はいたずらの監視やトイレのタイミングを見計らう必要もあって、自由に時間がとれないものです。
しつけ教室は実際にしつけをしているところを見せてもらうことができます。パピークラスがある場合は、いつから通わせることができるか聞いておくと参加がスムーズです。
動物病院は医院ごとに診察料金や検査費用もまちまちで、診療時間や休診日、予約方法も異なります。また獣医師の得意分野が異なるため、いくつか病院の候補を選んでおきましょう。
トリミングサロンも店舗によってはカットしているところを見られます。犬を飼うのが初めての飼い主向けにブラッシングやお手入れのやり方を指導してくれるサロンもあります。
しつけ教室やペットホテルなども運営している複合施設であれば、トータルに面倒を見てもらう事もできますよ。
1-2.【片付けは徹底的に】飼育用品の準備と配置の確認をする
子犬の飼育スペースを確保して掃除をしておきます。子犬は何でもかじってしまうし、子犬の届く範囲に物が置いてあると、誤飲の原因になります。
- リモコンや眼鏡は届かないところに
- 観葉植物は犬の生活エリアに置かない
- ラグはトイレのしつけが終わるまで撤去
サークルやケージ内で生活させるなら子犬が来る数日前に設置を終わらせておくこと。人間が先にサークルや犬の食事台がある部屋で生活することに慣れておくと、家族や子犬のストレスも軽減します。
片付けも今まで以上にきれいに。家族の個人的なものは各自が部屋に持ち帰り、共有スペースに置くことがないようにします。子犬の生活圏はガランとしているくらいでちょうどいいです。
子犬のための消耗品やフードを置く場所も決めておきます。世話をするときに取り出しやすく子犬にいたずらされなくて、人の生活の邪魔にならない場所に保管スペースを設けます。
1-3.【子犬会議・家庭内勉強会】家族内で担当を決めて必要な知識を共有する
家族内で子犬にどう接するか決めておきます。
- メインで世話をする人
- フォローする人
- 子犬を構っていい時間帯など
例えばお母さんが子犬の世話に時間を取られる分、子供が自分でやらなければならないことも増えます。積極的に子犬の世話を任せるよりも先に協力的な生活をするように促しましょう。
- 自分のことは自分でやる
- 今まで以上に片付けをしっかりやる
- どうでもいいことでお母さんの手を煩わせない
- お母さんは子犬の世話に集中させてあげる
子犬は迎えた当初から手間がかかって大変です。本格的なしつけ時期になるともっと大変になります。家族でよく話し合い、ルールを決めてみんなで協力できるようにしましょう。
決めたルールは紙に書いて目立つところに掲示しておくとわかりやすいです。とはいえ実際に子犬が来ると予定通りにはいかないものです。あまり神経質にならずトラブルごとに柔軟に対応しください。
2.【必要なもの一覧】最初は安いもので様子見し、悩んだらあとから購入で大丈夫!
子犬の飼育用品はペットショップに大量に置いてあります。しかし本当に必要なものは限られているので、最初からあれもこれも購入しないように注意しましょう。
- 首輪・リード・迷子札
- 食器・食事台・キッチンスケール(秤)
- ペット食器用スポンジ&洗剤
- トイレトレー・トイレシート
- おむつ用ゴミ箱・消臭スプレー
- クレート・キャリー
- 留守番用サークル
- おもちゃは最低限でいい
- 古いタオルやひざ掛け毛布など
- 赤ちゃん用おしりふき
- グルーミング用品
最小限でもけっこうあります。ペット用を購入せずに赤ちゃん用品や代用品を使うことで安くそろえることもできます。
2-1.首輪・リード・迷子札は装着に慣れさせることも視野に入れて選ぶ
- 安いものでいい(買い替え前提)
- 最初は軽くて拘束感が少ないものを選ぶ
- 迷子札も忘れずにつけよう
散歩やしつけトレーニングのために犬具に慣れさせます。子犬はすぐに成長してサイズが変わります。最初は安い布製の首輪とリードがあれば十分で、高いものを買う必要はありません。
犬の成長具合や力の強さ、飼い主のリードの持ち方のクセなどで使いやすい犬具が変わります。最初は犬具の相性もわからないため、お気に入りが見つかるまで買い替えることがほとんどです。
首輪はしばらくつけっぱなしにして犬具慣れを促進します。最初は首輪を嫌がって首をかく動作を頻繁にするかもしれません。
迷子札も軽くて小さいものを首輪に付けておきます。脱走など万が一のときに迷子札がついていると、保護してくれた人と連絡が取れて発見が早くなります。
まだ人の言うことを聞き分けられない子犬のうちは、些細なことで家から飛び出して迷子になる可能性もあります。必ず迷子札を付けましょう。
2-2.健康な食生活のために食器・食事台・キッチンスケール(秤)は重要
- ドッグフードは秤で正確な量にする
- 食器はフード用と水用の2つ準備
- 食事台は最初は様子見してもいい
愛犬の体調管理のためにドッグフードは正確にはかって与えます。残したときは残ったフードの量も計量し、給餌量が適正か見極めたりもします。
そのためにはキッチンスケールが絶対に必要。ホームセンターなどにある1g単位の安いキッチンスケールで十分なので必ず用意しましょう。
食事台は犬がフードを食べやすいだけではありません。フードボウルをひっくり返したり床にフードが落ちるのを防ぐ役割もあります。ただし体高で適正な台の高さが変わるため、子犬のうちに無理に購入しなくてもいいです。
超小型犬や短吻種(鼻ぺちゃ犬)には、フードボウルを置く部分が斜めになる食事台を使うことが多いです。フードボウルに顔を突っ込んでも、喉にふちが当たる事がなく食べられるようになります。
食器は重さがあり洗いやすい陶器製か金属製のものがおすすめです。子犬のうちはフチが低く食べるときにのどがぶつからない平たいものが適します。
水飲み用食器はボウルタイプ以外にもボトル給水タイプなど種類があります。犬が飲みやすいのは水飲み皿です。フードボウルと同じものを2つ買っても問題ありません。
お留守番中にケージやサークル内で過ごす場合は、格子のところにセットできるドリンクホルダーを取り付けてもいいです。
2-3.ペット食器用スポンジ&洗剤は人間と分けて専用のものを準備
- 人間の食器とは別洗いが基本
- 食器用洗剤はペット対応か確認
- 洗剤不要のスポンジもある
食中毒や動物由来感染症(人獣由来感染症やズーノーシスともいう)予防のため、ペットの食器と人の食器は別洗いが基本でスポンジなどは別にします。
犬は体を舐めたり、散歩中に地面の匂いをかいで泥や土、ときにはゴミなどを口に含んだりします。お尻を舐めたり食糞することもあり、犬の口には意外と細菌やウイルスが多いのです。
犬の唾液はねっとりしていて、とくに大型犬の唾液がついた食器は洗ってもなんかヌルヌルしていることも多いです。その場合は汚れ落ちしやすいペット用の食器用洗剤を使う手があります。
洗剤不要でヌルヌルが落ちやすいスポンジなどもあるので、気になるときは検討してください。私も使っています。本当に洗剤なしでドッグフードの油分や唾液のヌルヌルがとれますよ。
2-4.トイレトレー・トイレシートは最初はスタンダードなものを使う
- 子犬期のトイレシートはコスパ重視
- トレー付きサークルも使える
- トイレは成犬時の体格で選ぶと買い替えなくていいことも
必ず庭で排泄させるとかでない限り必要になるのが犬用トイレです。トイレトレーとトイレシートを準備します。
子犬期は排泄量も少なくトイレ回数が多いため、小型犬ならトイレシートは吸収力よりもコスパ重視の薄型シートでOKです。尿の量が多く足が濡れるようなら、吸収力の高い厚型シートに変えましょう。
トイレトレーはカバー付きや縁高タイプなど形がいくつかあります。最初はシンプルな平トレーで様子を見ましょう。はみ出す・足を上げるクセがあるなど、平トレーではうまくいかないようなら縁高タイプなどを検討するといいです。
トイレトレーニングを見据えてトレー付きサークルにトイレシートを敷いてトイレとして使う方法もあります。
トイレトレーニングがイメージできない方はこちらの記事をどうぞ。実際に私が使っている犬用トイレグッズも紹介しているので、参考にしてください。
上手くいかない人必見!【犬のトイレトレーニング】失敗の原因としつけ方ご紹介
2-5.おむつ用ゴミ箱・消臭スプレーで嫌な臭いを防ぐ
- 臭わないゴミ箱は快適
- 消臭スプレーは安全な成分のものを利用
- 臭いが気になる場合は消臭グッズよりマメな掃除洗濯と換気が効果的
犬の排泄臭はきついです。使用済みトイレシートなどをゴミの収集日まで保管しておくと、温かい季節はかなり臭います。
排泄後のシートや持ち帰ったうんち袋を捨てるために、臭いをシャットアウトできるゴミ箱があると快適です。わざわざペット用で探さずに、おむつ用ゴミ箱で代用すれば十分です。
また粗相の後始末はしっかりしないと部屋に臭いが染み付きます。においの染み付いた場所に粗相を繰り返すこともあるため、消臭は神経質なくらいやっておきたいところです。
子犬が粗相をした場合には必ず消臭スプレーであと始末をします。アンモニア臭に強いペット用の消臭剤が便利なので、1つ準備しておきましょう。
2-6.クレート・キャリーでくつろいで過ごせる犬に育てる
- 子犬の寝床にする
- 移動時の保護
- ハードタイプがいい
クレートやキャリーは犬の寝床や移動時の居住空間として使います。扉がはずせるタイプや天井が開くタイプなどがあります。
クレートやキャリーと呼ばれるものはこういうやつが一般的です。
クレートはキャリーとして使えるものが便利です。1つ持っておくだけでマルチに使えます。災害時におけるペットの同行避難はハードクレート利用が前提なので、いつでも使えるようにしておくと安心です。
子犬の寝床はクレート内に汚されてもいい古いタオルや毛布を敷いて使うのがベスト。粗相されたりいたずらされたら新しいタオルや毛布に簡単に交換できて、片付けのストレスが軽減します。
2-7.サークルは留守番用や居住スペースの分離に活躍
- 事故防止のため重さと頑丈さが必要
- 犬専用のスペースをつくる
- 設置スペースに合わせた形状にできる
サークルは長時間の留守番などで子犬の生活スペースを広くとりたい場合に使います。サークル内には子犬が留守番中に不自由しないように、必要なものが余裕を持って配置でき、子犬が不自由なく歩き回れるスペースを確保します。
必ずペット用の金属製のサークルを用意します。木製のベビーサークルは子犬がかじって壊すので絶対に使わないでください。
- トイレトレー
- クレート(寝床)
- 食事台(水飲み)
サークルは家庭内に常に誰かしらいて子犬の世話ができる場合は不要です。ただし子犬との生活スペースを分けたいなど要望がある場合は設置します。
2-8.おもちゃは安全なものを準備&正しい遊び方や与え方のルールを知る
- コングなど知育おもちゃ
- 飼い主と遊ぶためのロープなど
- 遊び方や与え方のルールも学んでおくこと
子犬が暇つぶししたり飼い主と遊ぶためのおもちゃも準備します。コングに代表される知育おもちゃは中にフードが詰められるようになっていて、子犬が夢中になって遊んでくれます。
飼い主と遊ぶ時間を盛り上げるためのロープやボールも用意しておきましょう。子犬のうちは何でも興味をもってくれるため、定番のものが1〜2個あれば十分です。
おもちゃの与え方や犬との遊び方にはしつけ理論に基づいたルールがあります。間違った与え方や遊び方をすると【トイアグレッシブ】という問題行動が起きる可能性があります。
成長して好みが出てくるようになったら、おもちゃの種類を増やしていきます。遊び方やおもちゃの種類は下記の記事を参考にしてください。
ロープやボールの遊び方はこんな感じです。犬のおもちゃのルールも解説しています。
「引っ張りっこ」で犬と遊ぼう! 絆を深めてストレスを解消する遊び方
おもちゃの種類を知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
子犬の噛みおもちゃは2種類を準備【カミカミ対策おすすめ7選】
2-9.古いタオル・ひざ掛け・毛布は有効活用
- 子犬の粗相の片付け
- クレート内に敷く
- ケージやクレートを覆う
古いバスタオルは子犬の就寝中にケージやクレートを覆って人の動きを気にせずに休める環境を作るのにも使います。大判のタオルは何枚かあると便利です。
粗相したときに雑巾代わりにするフェイスタオルサイズのものはたくさん用意します。寝床となるケージやクレートに敷くタオルや毛布は洗い替えがあればいいです。
2-10.【赤ちゃんのおしりふきが便利】ウェットシートや体拭きは人間用でいい
- 子犬を拭く
- 清掃する
- 安い大容量のやつで十分
汚れた子犬の体を拭いたり、子犬の生活スペースの清掃をしたりするのに使います。大判の赤ちゃん用おしりふきが使いやすいです。
ノンアルコールで安全性が確認できれば、どのメーカーのものでも使い勝手は変わりません。入手しやすくコスパのいいものを購入してください。
2-11.グルーミング用品は必要・あとから購入でも十分間に合うので急がなくていい
- シャンプー・ブラシなど
- 爪切り・歯磨き用品
- 犬種により必要な道具が異なる
子犬のお手入れも大切なお世話で、専用の道具が必要です。しかし共通で使うのは被毛を整えるスリッカーブラシくらいで、最初からすべての道具をそろえる必要はありません。
そのほかのグルーミング道具やシャンプーなどは犬種によって違います。トリミングに出すかすべて自宅でやるかなど、各家庭の状況で必要なものが変わります。
またお手入れは飼い主がグルーミング技術を習得する必要があります。犬の飼育が初めての場合は、歯磨きやブラッシングもうまくできない可能性があり、プロに教えてもらったほうが確実です。
しつけ教室のパピークラスでは飼育初心者のためのグルーミング講習を設けていることが多いです。教室で必要な道具をきいてからそろえたほうが無駄を防げます。
3.【番外編】あると便利&やっておくといいこと4選
子犬を迎えるまでにやっておくといいことや便利グッズを紹介します。
- ペット用のワックスを掛けておく
- 洗えるマット・ジョイントマットを敷く
- かじり対策は入念にしておく
- 飼育やしつけに関する本を読んでおく
やっておくことで子犬の世話が楽になります。
3-1.ペット用のワックスをかけておくと粗相されても安心
木の床材は犬のおしっこが染みになって目立ちやすいです。水弾き性能の高いワックスをかけておくと粗相の片付けが楽になり、床のおしっこシミも予防できます。
子犬が来てからだとワックスがけをする余裕はないので、子犬を迎える直前にやるのがベストです。ワックスの持ちは半年程度なので、ワックスが効いているうちにトイレトレーニングを完了しておくと床材を守れます。
ペット用のワックスもあり、私も使っています。水弾き効果はかなり高くて粗相の片付けが楽になります。滑り止め効果はお守り程度(多少マシになる程度)です。
3-2.洗えるマット・ジョイントマットを敷く
ワックスをかけるのは面倒臭い、トイレトレーニングのためにカーペットやラグを撤去したら床が冷たい、という場合にはジョイントマットを使います。
表面がコルクやカーペットのようになっており、断熱性があって温かいです。クッション性も高く足が滑らないので子犬にも安全。洗えるタイプが粗相されても掃除しやすく清潔です。
子犬が粗相をしたときは濡れた部分をはずして予備と入れ替え、汚れを丸洗いして乾かしておきます。
何度も外しているとパーツのジョイント部分がヘタって隙間ができます。そこに粗相をすると隙間を通って床まで汚れてしまうことがあるのが欠点です。粗相をされたら必ずパーツを剥がして、床まで浸透していないかチェックします。
濡れた状態を放置しておくと床材にシミが残ったりカビたりするので注意してください。
バロンのときはこのコルクマットを使っていました。
カーペットタイプはこちらが有名。足型つきでかわいいです。無地で色が選べるタイプもあるので、コーディネートにこだわりがある方はそちらを選ぶといいですね。
3-3.かじり対策は入念にしておく
子犬を迎える前にかじり対策と誤飲対策を徹底的にしておきます。子犬のカジカジは生後6ヶ月頃までが最も激しいです。家をきれいに保つには、子犬期のカジカジ被害をいかに減らすかが重要ですよ。
永久歯に生え変わり性格が大人びてくると、むやみになんでもかじることはなくなります。それまでは対策しておかないと、ありとあらゆるものをかじられるでしょう。
- リモコン
- メガネ
- ティッシュ
- 机やイスの足
- タンスの角
- ドアや柱
- 巾木(はばき:床との接地部分にある壁材)
- そのほかの木製品や樹脂製品
子犬がかじるのは角や突起で平面はほとんど被害にあいません。このためガードするのは口に入れやすい突起と木製および樹脂製の家具や柱の角です。
突起物は可能なら取り除き、角は100均のメッシュ金網などで覆っておくと被害を防げます。木製の家具や建材はある程度かじられることを想定しておくと、ショックを減らせます。
絶対にかじられたくない大事なものは、犬の立入禁止エリア(立ち入り禁止部屋)を設けて避難しておきます。子犬が来た初日にかじり被害が出ることもあるため、事前にやっておいてください。
衣類を脱ぎ散らかす家族がいる場合は注意を!服をカジカジしてダメにしたり、ボタンを誤飲する事故のもとです。
3-4.本を読んで犬やしつけに関する知識をつけよう
初めての飼育ではイメージがわかず、本を読んでも実感がないかも知れません。しかし犬の飼育やしつけにに関することを大まかに把握しておくだけでトラブル対応がやりやすくなります。
子犬の世話に追われていると、ゆっくり本を読む時間もないです。時間がかかる読書は子犬が来る前が適しています。
おすすめのしつけ本はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてください。
犬の飼い方・しつけがわかるおすすめ本5選!読むときの注意点も解説
4. 【必要ないもの】子犬を迎えるときに買いがちな無駄グッズ3選と注意喚起1点
ついつい買ってしまいがちだけど、子犬に与えるには早かったり、犬によっては不要になりやすかったりで無駄になりやすい犬用グッズを紹介します。
- ケージ(檻みたいなやつ)
- ハーネス
- ベッド
- ドッグフードの定期購入
購入はちょっと待って!最後のドッグフードの定期購入はとくに危険です。
4-1.ケージ(檻みたいなやつ)は犬にはストレス&狭すぎてすぐ使えなくなる
ケージは子犬をペットショップで購入すると、飼育セットに必ずはいっているやつです。私がケージをおすすめしない理由は以下のとおりです。
- 外から丸見えで犬が落ち着かない
- クレート+サークルのほうが広くて掃除しやすい
- 狭くて成長すると使えない
- 無駄に価格が高い
- クレートトレーニングやトイレトレーニングの妨げになる
私の愛犬たちはみんな、しつけ期間が終了すると室内フリーで生活します。そうするともう快適でないケージなんて絶対入らないです。高い割に1年も使わずに捨てることになるとわかったので、もったいないので買いません。
長時間の留守番でまだイタズラが心配な場合は、ケージではなく広さのあるサークルを使います。留守番中の水飲みや大きめのトイレトレーが設置できて便利です。
4-2.胴輪(ハーネス)はユルユルで付けちゃダメ!体格にあっていないと事故のもとに
最近は首輪(カラー)ではなく胴輪(ハーネス)を選ぶ飼い主も増えています。しかし子犬期は首輪が第一選択です。
ハーネスは犬の胴を軽く締め付けるようにセットするのが正しい装着です。ユルユルでつけるとすっぽ抜けたり、大きく動いたときにズレて足が変なところから出たりします。
日々成長している子犬ではジャストサイズでつけるのは難しいです。拘束感も強いため犬具を嫌がる原因にもなります。
犬具は多少ゆるく装着してもいい軽くて細めの首輪をつけて、犬具の装着になれるところからスタートです。ハーネスは最初の犬具になりません。買うのは成長が止まり、必要性を感じてからで十分です。
首輪とハーネスの特徴については下記の記事で詳しく解説しています。よろしければ参考にしてください。
4-3.ベッドは意外と使わない&破壊されるためムダになりやすい
可愛い絵柄のついた犬用ベッドは心惹かれるものがあります。ペットショップではケージ内におけるようにセット販売されていることがほとんどです。
しかしケージと同様に使えないグッズにあげられます。また柔らかい布製品のため結構な確率で破壊される残念アイテムです。
せっかく買っても留守番中にズタズタにされ、飛び散った綿を帰宅後に片付けることになります。破壊活動が盛んな子犬のうちは古いバスタオルや毛布を敷いて寝床にすれば十分です。
破壊活動は成犬になれば落ち着きます。成長して愛犬がベッドを壊すことはないとわかってから、素材や大きさが好みのベッドを探しましょう。
4-4.【注意喚起】子犬購入時のドッグフードの定期購入はやめて
子犬を購入するときに、おすすめフードの定期購入を勧めるショップやブリーダーがいます。これは完全に売る側の利益追求で飼い主にメリットがないので断っていいです。
途中解約すると結局は割高になるし、解約時に違約金を請求されることもあります。なんだかんだと理由をつけられてなかなか解約できないといったトラブルも聞きます。
ドッグフードについては、ブリーダーやショップで食べていたものと同じものを1ヶ月分ほど用意します。その後は飼い主の判断で、自由にドッグフードを変えてOKです。
5.無駄な買い物をさけて子犬を迎える準備をしよう
子犬を迎えるときはワクワクしてテンションが高くなっています。そのテンションで飼育グッズを購入するとついつい無駄なものまで買ってしまいがちです。
そして思った以上に初期費用がかさみ、必要な医療費やしつけ教室の費用の捻出に頭を悩ませることも飼い主あるあるです。
犬を飼うのにモノはそんなに必要ないです。「準備は念入りに、グッズの購入は最小限に」を心がけましょう。